方位詞「上shang」と「里(li)」の違い
まずは方位詞の意味をおさらいしましょう。
方位詞とは、名詞の後につけて場所、位置、方角をあらわす語のことです。
時間名詞、場所名詞などを作る役割があります。
次の例文をみてください。
(1)钥匙在包。☓
(2)钥匙在包里。◯
例文のように、「包」という単語は、方位詞「里」を付けることによって、「カバン」というものから「カバンの中」という場所に変りました。
同じく、「钥匙在桌子」とは言えません、場所化したい場合は、方位詞の「上」をつけて「钥匙在桌子上」になります。
つづいて、「上shang」と「里(li)」の意味を確認します。
「上shang」は~の上、~の所、~の中
「里(li)」は「〜の中」
といった意味です。
では、使い方の違いはどこにありますか?
◇1,空間を表す名詞の後ろにおいて
二次元の空間は「上」
三次元の空間あるいは閉鎖的空間は「里」
例文:
(1-1) 广场上有很多人。
(広場にたくさんの人がいます。)
(1-2) 房间里有很多人。
(部屋の中にたくさんの人がいます。)
◇2, 二次元の特徴な名詞であっても、一つの範囲として認識される場合については、「里」が用いられます。
(2-1)把你的名字写在书上。
(お名前を本に書いてください。)
(2-2)答案在书里。
(答えは本の中にあります。)
◇3, 範囲の内側は「里」、表面或いは高い一のものは「上」
(3-1)冰箱里有冰淇凌。
(冷蔵庫の中にアイスクリームがあります。)
(3-2)冰箱上有一个冰箱贴。
(冷蔵庫にステッカーがあります。)
◇4, 場所を示す「里」、範囲を示す「上」
城市里 森林里 报纸上 世界上 书上
◇5,本来場所を表す固有名詞は“里”や“上”が必要ありません。
(4-1)中国里有长城。☓
(4-2)中国里有长城。◯
◇6,場所をあらわす意味を含んでいるものに関しては省略可能です。
(5-1)我在家。◯
(5-2)我在家里。◯
◇7,固有性、場所性が薄い名詞必ずつけます。
前文の例からわかるように、书包里,桌子上,路上,街上,河里/上,海里/上,手里/上といった名詞、「場所化」するために、必ず方位詞をつけなければなりません。
では、練習をしましょう!
下記の文を日本語に訳してください。
(1)テーブルの上には何冊かの本があります。
(2)テーブルの上にも引き出しの中にもありません。
それでは、中国語の勉強頑張りましょう。