第3声の変調-「米老鼠」の発音は?
中国語では声調の違いによって、表される漢字や意味も違ってきます。
せっかく四声を覚えても、ちょっと特殊なルールなんかもあります。
代表的なのが3声と3声が並んだ時、いくつパターンがありますので、解説していきます。
◇まずは、第3声が二つ連続する場合は、最初の3声は2声に変わることです。
実際に音を比較すると三声が連続すると、音の出し方が難しくなるので、発音しやすいように、前の第3声は第2声で発音されます。
例えば、こんにちはという意味の「你好nǐ hǎo」を「ní hǎo」と発音して、この時の声調符号は変わりませんが、
「你」の発音はもともとの3声から2声に変調しています。
◇続いては、第3声が3つ連続する場合のルールを説明します。
下記のピンインを読んでみてください。
胆小鬼、dǎn xiǎo guǐ で三つの三声が続いています。
この場合の発音は、223で読みます。
つまり、dán xiáo guǐで読みます。
第3声が3つ連続する場合は、基本的に最後の音以外は全部第二声に変調します。
これがパターン①として、もうひとつのパターン②もあります。
你好吗?(おげんきですか)
我(wǒ)很(hěn)好(hǎo)。 (元気だよ)
「我很好」の場合は、323で読みます。
3声連読のルールでは、後半の二音節は意味としてつながりが強い場合に、切り離して考えます。
この文では、「我」と「很好」を分けて考えます。
はじめの「我」は半三声で発音します。
「很好」は3声が二つ連続するルールで2と3で発音します。
つまり、「我很好」の発音は、3+2+3になります。
少し練習しましょう。
展览馆(zhǎn lǎn guǎn)-------→ 223
米老鼠(mǐ lǎo shǔ)-------→ 323
少し説明しますと、「老鼠」は意味としてのつながりが「米」より明らかに強いので、「米」は単独で3声で発音し、「老鼠」は23で発音します。
合わせて、3+2+3の発音になります。
前文のパータン②のほうですね。
◇3つ以上連続する場合もパータン②で考えてよいです。
例えば、「我也很好。」私も元気です。
ここでは、「我」「也」「很好」と三つの文に分けられて、「我」と「也」は三三連続で、2+3の発音になります。
「很好」は2+3で、合わせて、2+3+2+3の発音になります。
はい、いかがでしたか。
3声の変調はネイティブの場合、無意識に自然に生じる現象です。
ピンインの表記は三声のままなので、自分で発音する時に変換する必要があります。
それでは練習してみましょう。
(1)买水果
(2)我买水果
「使」の練習問題の答え:
(1)あの映画に私はひどく悲しんだ。
那个电影使我很难过。
それでは、中国語勉強頑張ってください。