中国語使役文の注意点 「使」の使い方
これは使役文の問題ですね。
まず、使役文の文法ポイントをおさらいしましょう。
「AがBに~させる」という使役の意味を表し、
文型は
A+叫/让/使+B+動詞+O
になります。
使役文は兼語文の一種ですので、使役動詞の後の目的語Bが、その後の動詞の主語を兼ねることになります。
使役文では使役動詞「叫」「让」「使」をつかって、使役文をつくります。
この「叫」「让」「使」は受け身文とはちがって、品詞は動詞です。
今日の焦点は使役動詞「使」の使い方です。
さて、改め例文を見てみましょう。
妈妈使小胖背单词。
お母さんはが小胖に暗記させますということを言いたいですね。
ただし、使役動詞「使」の後ろに具体的な動作を表す動詞が使えません。
ある出来事が原因で、結果は非動作的なもので、何らかの状態・変化・心理活動や感情の変化を表します。
「感动」「高兴」のような心理活動を表す状態動詞が続きます。
訳文としては「AがBに~の状態にさせる」のほうが適切です。
例えば、
使你感动的一件事
意味はあなたに感動させた事
これはほとんどの中国人は学生時代に書いたことがある作文のタイトルですね。
ここでも具体的な動作ではなく、感動という心理活動が続いています。
前文を正しい文に直したい場合は、
妈妈让/叫小胖背单词。
「妈妈让/叫小胖」と「小胖背单词」二つの文から構成されています。
語順も使役動詞も問題ありません。
正しい文になります。
それでは、練習しましょう。
下記の文を中国語に訳してください。
(1)あの映画に私はひどく悲しんだ。
前回方位詞の「里」と「上」の違いの回答ご参照ください。
(1)テーブルの上には何冊かの本があります。
桌子上有几本书?
(2)テーブルの上にも引き出しの中にもありません。
桌子上、抽屉里都没有。
解説詳細ご参照ください。
https://www.hanyuclub.com/index.php/2022/04/20/1-25/
それでは、中国語勉強頑張りましょう。